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2021年06月21日(月)

養蜂家やっすんコラム vol.1 『蜜蜂/大自然の一コマ』

春から初夏にかけて、野山の花のリレーが始まると生き物たちは
一気に勢いを増します。
植物はぐんぐんとお日さまを目指し、花を咲かせていきます。
子孫を未来に繋ぐために花粉をせっせと作り、目を引く色彩や
香りの強い花びらを開いて、花の奥底に隠しておいた甘い蜜で
昆虫たちを誘惑します。

昆虫たちにとっても花粉は完全栄養食です。
体作りに欠かせません。
花が少なくなる寒い冬の間、ミツバチたちは消耗を抑えるために
数千匹のコンパクトな家族でじっと巣の中にこもって越冬します。

暖かい季節がやって来るとミツバチたちも家族をどんどん増やす為
赤ちゃんのご飯として花粉や花蜜をせっせと集めるのです。
花が多くなると女王蜂は産卵を再開し、働き蜂もどんどん育ち、
群れは大きくなっていきます。
2~3万匹の群れに成長する頃には数十kgもの蜂蜜が貯蔵されるまで
になります。

数万匹の働き蜂が一日に何十回も花を巡り続けることで、蜜蜂は更
に家族を増やすことが出来、植物は多くの実りを結ぶことが出来る
のです。

私たちが毎日食べている美味しい蜂蜜は、果てしなく続く大自然の
ストーリーの一コマなのです。
巡り合えた幸せに感謝して味わいたいものです。

                                                                           k.yasuda



イラスト