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2022年06月28日(火)

世界各国の【ハチミツ生産量】と、成長し続ける「市場動向」

世界中の多くの人々に親しまれている、ハチミツ。

世界のハチミツ生産量を見れば、いかに多くの人々が生活の中にハチミツを取り入れているのかは、おのずと明らかです。

近年では、ハチミツは甘味料という枠を超え、健康食品や医療品への利用拡大とともに需要が増加していて、世界全体のハチミツ市場はさらに拡大傾向に。

ハチミツへの需要が高まることによって、生産や市場の成長が一層期待されています。

今回は、世界の中で特にハチミツ生産が盛んな地域や国をご紹介する他、今後の市場動向について解説しますのでご一読ください。

世界で【ハチミツ】生産が盛んな地域は、どのあたり?

ハニーコムの上を一列に歩くハチ

まず、世界の中でも特にハチミツ生産量が多い地域には、次の条件が揃っています。

  • 発達した養蜂技術
  • 広大な土地
  • 植生可能な環境

ハチミツを生産するためには、まずそれに伴う発達した養蜂技術が必要であり、蜜源となるバックグラウンドがしっかりと形成されていることが重要。

広大な土地で、植物が成長しやすい風土気候であることが大切です。

中国大陸、旧ソ連地域を含む南ウラル地帯、北米などの温帯・亜寒帯地域に属する地域は、まさにそれらを兼ね備えています。

一方、熱帯・亜熱帯に属する地域では、植物が成長しやすい環境が整っている反面、養蜂技術にはいまだ多くの課題が残されている現状のようです。

<参考リンク>

世界の養蜂状況 « 養蜂をめぐる環境 « 一般社団法人 日本養蜂協会

https://www.beekeeping.or.jp/circumstances/overseas

「南ウラル(ロシア)の養蜂とプロポリス産業」中尾千恵子氏著

https://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/2010600772.pdf

「中国養蜂産業の現状」張ふ興氏・陳黎紅氏著

https://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/2010692503.pdf

世界の【ハチミツ生産量】の過半数を占める「10カ国」

前述した地域で、世界全体のハチミツ生産量の過半数を支える国々があります。

国際連合食糧農業機関(FAO)の最新報告によると、ハチミツの年間生産量は世界全体で1,770,119トン。(2020年時点)

天然ハチミツ世界全体の生産量(2020年)

引用:Production/Yield quantities of Honey, natural in World + (Total)2020 FAOSTAT

このうち、特にハチミツ生産量が多い国は次の10か国です。

天然ハチミツ国別生産量(2020年)

引用:Production of Honey, natural: top 10 producers2020  FAOSTAT

・中国      年間生産量:458,100トン

・トルコ      年間生産量:104,077トン

・イラン      年間生産量: 79,955トン

・アルゼンチン   年間生産量: 74,403トン

・ウクライナ    年間生産量: 68,028トン

・アメリカ     年間生産量: 66,948トン

・ロシア      年間生産量: 66,368トン

・インド      年間生産量: 62,132トン

・メキシコ     年間生産量: 54,165トン

・ブラジル     年間生産量: 51,508トン

中国は世界全体の約25%を占めていて、世界最大のハチミツ生産者と言えるでしょう。

次いで他の主要な生産国は、トルコ、イラン、アルゼンチン、ウクライナおよびアメリカ。

それに続き、ロシア、インド、メキシコ、ブラジルでも生産が盛んです。

この上位10か国の生産量だけで、全世界の生産量の約6割を占めています。

<参考リンク>

Honey - Wikipedia

https://en.wikipedia.org/wiki/Honey#Worldwide_production

FAOSTAT

https://www.fao.org/faostat/en/#data/QCL/visualize

【ハチミツ】需要の高まりによる、さらなる世界市場の拡大

ひまわりとハチ

生産されるのは、需要があればこそ。

ここまでご紹介してきたハチミツ生産量からも、世界全体でいかにその需要が高いかが見て取れますよね。

米調査会社「REPORTOCEAN」が発行したレポートにおいても、世界のハチミツ市場はますます成長する見込みだと報告されています。

それによると、今後の世界全体のハチミツ市場は、2027年までにCAGR (年平均成長率)4.0%以上の成長率が予想されているとのこと。

この健全な成長率を後押ししているのは、単なる甘味料としての需要だけではありません。

健康効果への関心が高まってきていることや、治療薬・医療用消耗品などの医療品への活用が広まっていることが、需要の拡大に大きく影響しています。

これらの需要が拡大し続けていることが、世界全体のハチミツ市場の成長を促進させているのです。

<参考リンク>

ハニーフードの世界市場は2027年までCAGR 4.0%で成長する見込み|Report Oceanのプレスリリース

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000002339.000067400.html

年平均成長率 - Wikipedia

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B9%B4%E5%B9%B3%E5%9D%87%E6%88%90%E9%95%B7%E7%8E%87

世界中で成長が期待される【ハチミツ生産量】と市場動向

今回は、世界のハチミツ生産量と今後の市場動向についてご紹介しました。

世界中で多くの人々に親しまれているハチミツ、需要に伴って生産量や市場も拡大しているのですね。

ハチミツへの人々の関心が高まってきているため、それらの動向にもさらに成長が期待されます。

今後もその動向に、注目していきたいところです。

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